2025年 第76回紅白歌合戦 感想

皆様、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて、今回の紅白歌合戦の平均視聴率は、前半30.8%、後半35.2%(いずれも関東地区)となり、前回より前後半ともに上昇しました。今回は豪華なアーティストが揃ったこともあり、視聴率が伸びる結果となったと言えるでしょう。

一方で、SNSなどを見ていると進行面に対する批判も多く見受けられました。最初から最後まで通して視聴していた管理人としても、正直なところ、司会者や演出については再考の余地があると感じています。

演出・司会に対しての意見

特に前半は、詰め込みすぎとも言えるスケジュール構成でした。トップバッターを務めたCANDY TUNEFRUITS ZIPPERはいずれも歌唱時間が約1分30秒と非常に短く、例年は3組連続で始まるところ、今回は4組連続という構成に。両グループは事実上同枠扱いなのかもしれませんが、それにしても尺の短さが目立つステージだったと思います。

また、司会者の発言後に無言の間が生じる場面が多く見られました。これはセット転換に伴う尺余りが原因だと思われますが、こうした想定外の間を埋めるのも司会者の力量の一つです。その点を踏まえると、今回の司会者選定についてはNHK側の責任もあるのではないでしょうか。

演出面でも細かなミスが目立ちました。たとえば、カメラが司会者の前を横切る場面が映り込んだり、会場映像から別映像へ切り替わる際のザッピングミスが頻発したりと、気になる点がいくつもありました。個人的に特に気になったのは、前回の紅白から増えたステージ脇でのアーティスト紹介です。近年は別スタジオ中継や映像による曲紹介が多かったにもかかわらず、前回・今回とホール内での歌唱や、司会者を立てての曲紹介が増えた印象があります。

このような演出は紅白ならではの臨場感があり、「紅白らしさ」と言える部分でもありますが、近年はARや大型LED、複雑なカメラワーク、秒単位の尺管理など、演出自体が高度化・複雑化しています。そうした状況の中で、演出や司会のミスが増えてしまう一因になっているのではないでしょうか。SNSでは裏方の技術低下を指摘する声も見られますが、昭和・平成と同様の演出を、より複雑化した現代の技術環境で続けること自体が難しくなっているとも考えられます。もう少し演出を簡素化しても良いのではないか、というのが率直な印象です。

特に今回は、アーティスト紹介映像を流した後、さらにステージ脇で司会者とアーティストが曲紹介を行う場面がありました。映像で十分に紹介しているのであれば、司会者は登場せず、そのまま歌唱に入っても良かったのではないでしょうか。全体を通して、不要に司会者の登場やセット転換を挟んでいるように感じる場面が多かったのも気になりました。

今回の紅白の評価について

もっとも、今回の紅白自体が悪かったというわけではありません。演者は非常に豪華で、紅白でしか実現しないアーティストの選出や、矢沢永吉のサプライズ出演など、見どころも多く、全体としてはとても良かったと思います。ただし、先に述べたようなミスが目立ったことで、近年(2020年以降)の紅白が120点満点と言える完成度だったのに対し、今回は90〜100点ほどの評価に落ち着いてしまい、非常にもったいない回だったと感じました。

なお、演出面については前回の紅白総括でも触れていますので、よろしければそちらもご覧ください。

特別企画やアーティストの追加発表について

今回は特別企画の多用に加え、正規枠でのアーティスト追加発表も例年以上に多く行われました。そのためSNSでは、「特別企画を使いすぎではないか」「まとめて一括発表すべきではないか」といった意見も見られます。しかし、これは近年のSNS上での話題性を分散させ、注目度を継続的に維持する狙いがあると考えられます。テレビが絶対的な情報源ではなくなった現代においては、段階的な追加発表はやむを得ない面もあるでしょう。

一方で、特別企画を過度に増やしていくと、そもそも紅組・白組という組み分けを維持する必要があるのか、という疑問も生じてきます。実際、氷川きよしは近年、紅組・白組いずれにも属さず、特別企画として出場していますが、こうした扱いを今後も続けていくのかは注目すべき点です。

将来的には、性別による組み分けそのものをどう扱うのかについて、メディアなどで問題提起や議論がなされる可能性も十分にあるのではないでしょうか。

最後になりましたが、本年も当サイトでは紅白歌合戦の予想などを行っていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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