第76回NHK紅白歌合戦 出場歌手の解説

第76回NHK紅白歌合戦の出場歌手が、11月14日に発表されました。

今年のテーマは『つなぐ、つながる、大みそか。』。放送開始から100年となる節目の紅白でもあり、出場歌手は計37組となっています。初出場は紅組が8組、白組が2組で、特に紅組では8組ものアーティストが初めて選出されました。

一方で、紅組20組・白組17組という偏った組み分けになっており、今後さらに追加の出場アーティストが発表される可能性は高いと見られます。

以下では、今回選出された各アーティストの解説と、最終的な出場歌手予想の結果をまとめています。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

紅組

 アーティスト(五十音順)          予想曲解説
アイナ・ジ・エンド「革命道中」6人組ガールズグループBiSHの元メンバー。「革命道中」はTVアニメ『ダンダダン』の主題歌を担当し、MVは投稿1カ月で1000万再生を突破。初の出場となりました。
あいみょん「スケッチ」今年で6年連続・通算7回目の出場となります。そろそろトリに抜擢されても良い頃ですが、果たしてどうなるでしょうか。
ILLIT「時よ止まれ」9月1日に日本1stシングル「時よ止まれ」で日本デビューすることが決定。昨年は「Magnetic」のヒットで紅白初出場し、2年連続の出場となりました。
幾田りら「恋風」YOASOBIとして3回、ゲスト出演として1回の出場経験がありますが、幾田りら名義では初出場となりました。
石川さゆり「津軽海峡・冬景色」出場回数48回を誇る大御所。昨年は能登半島地震の応援として21年ぶりに「能登半島」を披露。津軽海峡と天城越え どちらの歌唱となるか。
岩崎宏美「聖母たちのララバイ」今年でデビュー50周年。メドレーもあるかもしれませんんが、代表曲である「聖母たちのララバイ」の披露は濃厚でしょう。
AKB48「恋するフォーチュンクッキー」
「ヘビーローテーション」
「会いたかった」
2025年12月3日に追加発表され、2019年(第70回)以来、13回目の出場となりました。AKB48の現役メンバーに加え、8名のOGメンバーとなる前田敦子・高橋みなみ・小嶋陽菜・板野友美・峯岸みなみ・大島優子・柏木由紀・指原莉乃も紅白のステージに集結し、スペシャルヒットメドレーを披露することになります。
aespa「Supernova」今年から新設された『MUSIC AWARDS JAPAN2025』で最優秀アジア楽曲賞を受賞。楽曲は「Supernova」か「whiplash」となると思いますが、メドレーの可能性もあるでしょう。
CANDY TUNE「倍倍FIGHT!」アソビシステムのプロジェクトKAWAII LAB.から誕生したアイドルグループ。今年は「倍倍FIGHT!」がヒットし初出場を勝ち取りました。カワラボアイドルは2組の選出です。
坂本冬美「夜桜お七」出場回数37回を誇る大御所。昨年は能登半島地震の応援として34年ぶりに「能登はいらんかいね」を披露。近年のローテ通りの選曲となれば、今年は「夜桜お七」になるか。
髙橋真梨子「桃色吐息」今年で2年連続・通算7回目の出場(ペドロ&カプリシャスとして1回出場)となり、自身が持つ紅組歌手の最年長出場記録を更新。予想ではリスト漏れでしたが、2年連続の出場となりました。
天童よしみ「あんたの花道」日本を代表する大御所演歌歌手。30年連続出場の大台突入です。
ちゃんみな「ハレンチ」HANAのプロデューサーでもある日本を代表するラッパーアーティスト。今年はNHKの番組に複数出演しており、今年から新設された『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』でもパフォーマンスを披露。HANAと共に初出場となりました。
乃木坂46「インフルエンサー」今年で11年連続の出場となり、AKB48の記録に並びました。
HANA「Blue Jeans」『No No Girls』から誕生したちゃんみなプロデュースの7人組ガールズグループ。デビューシングル「ROSE」はBillboard JAPANで初登場1位を獲得するなど、今年を代表する楽曲に。ちゃんみなと共に初出場となりました。
Perfume「チョコレイト・ディスコ」
「ポリリズム」
9月21日に2025年12月31日をもって活動休止になることが発表。第59回(2008年)の初出場から16回連続で出場を果たし、昨年は不出場となりましたが、2年ぶりの復帰となりました。最後の紅白で有終の美を飾れるか。
ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」2025年度後期 連続テレビ小説『ばけばけ』の主題歌を担当。10月16日放送の「SONGS」にも出演。
FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」アソビシステムのプロジェクトKAWAII LAB.から誕生したアイドルグループ。TikTokを中心に流行し、ストリーミングの累計再生回数1億回を突破。昨年の出場も予想されていましたが、惜しくも落選。悲願の初出場となりました。カワラボアイドルは2組の選出です。
MISIA「LOVE NEVER DIES」
「Everything」
日本を代表する歌手であり、近年の紅白の顔とも言える存在に。美空ひばりの記録でもある10年連続トリの記録まで伸びるか。
水森かおり「大阪恋しずく」出場回数23回を誇る演歌界の大御所ですが、近年はドミノ倒しの賑やかし役としての出演が続いています。今回もドミノ企画への参加となると、大阪万博と関連したステージになるのかもしれません。
LiSA「残酷な夜に輝け」『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の主題歌を担当。鬼滅の刃の主題歌は第70回(2019年)から第74回(2023年)まで5年連続で紅白で歌唱されており、LiSAは第70回から3年連続で主題歌を披露しています。

紅組予想の結果

予想
順位
有力度結果アーティスト名
1◎出場MISIA
2◎出場石川さゆり
3◎出場HANA
4◎不出場椎名林檎
5◎不出場TWICE
6◎出場あいみょん
7◎出場坂本冬美
8◎不出場XG
9◎出場ちゃんみな
10◎不出場Superfly
11〇不出場LE SSERAFIM
12〇出場FRUITS ZIPPER
13〇出場水森かおり
14〇不出場CUTIE STREET
15〇不出場AI
16〇出場LiSA
17〇出場アイナ・ジ・エンド
18〇出場aespa
19〇不出場AiScReam
20〇出場Perfume
21〇不出場Aimer
22△不出場中島みゆき
23△不出場松田聖子
24△不出場超ときめき♡宣伝部
25△不出場=LOVE
26△幾田りら
として出場
YOASOBI
27△出場CANDY TUNE
28△出場乃木坂46
29△不出場中森明菜
30△出場天童よしみ
31△不出場Ado
32△不出場櫻坂46
33△出場岩崎宏美
34△不出場斉藤由貴
35△不出場南野陽子
36△不出場浅香唯
37△出場ハンバート ハンバート
38△不出場tuki.
39△不出場いきものがかり
40△不出場BABYMETAL
41△不出場ヨルシカ
42△出場ILLIT
43△不出場星街すいせい
44△不出場緑黄色社会
45△不出場BABYMONSTER
46△不出場西野カナ
47△特別企画
で追加出場
松任谷由実
48△不出場羊文学
49△不出場新しい学校のリーダーズ
50△不出場ナナヲアカリ
  • AKB48、高橋真梨子はリスト漏れから出場。

白組

アーティスト(五十音順)         予想曲解説
&TEAM「Go in Blind (月狼)」HYBEの日本支社・YX LABELSから輩出された多国籍ボーイズグループ。初出場となりました。
ORANGE RANGE「イケナイ太陽」「イケナイ太陽(令和ver.)」のMVは公開から1ヵ月で1,300万再生を突破し、リバイバルヒット。2006年(第57回)以来、19年ぶりの出場。初のNHKホールでの歌唱なるか。
King & Prince「HEART」3年ぶり6回目の出場。2人体制では初の紅白となります。予想ではリスト漏れでしたが、人気は健在。STARTO勢では唯一の出場。
久保田利伸「LA・LA・LA LOVE SONG 」予想ではリスト漏れでしたが、40周年のメモリアルイヤーの今年に35年ぶり2回目の出場となりました。
郷ひろみ「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」出場回数38回を誇るレジェンド。近年は「2億4千万の瞳」を隔年で披露していましたが、一昨年・昨年と2年連続でのパフォーマンスとなりました。昨年は放送100年プロジェクトとの絡みもありましたが、今年はどうなるでしょうか。なお、もし今年も「2億4千万の瞳」が披露されると、紅白での同曲の歌唱は通算10回目となります。
サカナクション「怪獣」
「新宝島」
今年で結成20周年。「怪獣」はNHKで放送されたアニメ『チ。―地球の運動について―』のオープニングテーマとして起用。本来はアニメの放送と同時にリリースされる予定でしたが、山口一郎のうつ病による歌詞制作の遅れから、リリースは今年2月25日となりました。実は「怪獣」はこれまでテレビで一度も披露されておらず、このままいけば紅白でのTV初パフォーマンスとなる可能性が高いか。復活の年となる今年の紅白出場は、彼らにとって大きな意味を持つでしょう。
純烈「二人だけの秘密」今年でデビュー15周年。2025年3月31日に岩永洋昭が脱退し、3人組となった。人気は今もなお健在で、ライバルグループの台頭も見られますが、世間での知名度においては依然として頭ひとつ抜けた存在。
SixTONES「バリア」
「Imitation Rain」
2025年12月6日に追加発表され、2022年(第73回)以来、4回目の出場となりました。STARTO ENTERTAINMENTカウントダウンコンサートへ出演となる関係で、某所からの生中継での出場となります。
TUBE「シーズン・イン・ザ・サン」今年でデビュー40周年。今年はうたコンにも出演しており、メモリアルイヤー枠としての出場もあるか。ただ、楽曲が夏曲なのがどうなるか。
Number_i「未確認領域」昨年はリリースした楽曲のヒットで紅白初出場。6月25日に「オリコン上半期ランキング 2025」の「作品別売上数部門」の「デジタルアルバムランキング」で「GOD_i 」が1位を獲得するなど、今年も人気は健在。
新浜レオン「Fun! Fun! Fun!」昨年は、木梨憲武プロデュース&所ジョージ作詞作曲の「全てあげよう」で初出場。「Fun! Fun! Fun!」は『名探偵コナン』のエンディングテーマに起用。彼のキャラクターを考えると、個人的にはトップバッターとして大いに盛り上げる役割を果たしてほしいとも感じています。
BE:FIRST「空」「空」は、第92回 NHK全国学校音楽コンクール・中学校の部の課題曲として書き下ろされた楽曲。三山凌輝の脱退となりましたが、6人体制で連続出場となりました。
Vaundy「僕にはどうしてわかるんだろう」昨年に引き続き連続出場。楽曲に関しては予想が難しいですが、過去曲の披露か、新曲の「僕にはどうしてわかるんだろう」と予想。
back number「どうしてもどうしても」
「水平線」
2025年12月11日に追加発表され、2022年(第73回)以来、2回目の出場となりました。『NHKウインタースポーツ』のテーマソングである「どうしてもどうしても」、「水平線」が披露されることが決定。人気や実績を踏まえると複数回紅白に出場していてもおかしくないアーティスト。3年ぶりの出場となりました。
福山雅治「クスノキ-500年の風に吹かれて-」第71回(2020年)から5年連続で白組トリを担当。近年は紅白の顔ともいえる存在に。2025年は戦後80年の節目の年であり、長崎出身の歌手として、「クスノキ」を披露する可能性が高いと予想。
布施明「君は薔薇より美しい」今年でデビュー60周年。出場回数26回を誇る大御所であり、トップクラスの歌唱力は今も健在です。第60回(2009年)以来16年ぶりの出場です。
Mrs. GREEN APPLE「ダーリン」
「Soranji」
今年でデビュー10周年。今や日本を代表する人気ミュージシャンとなったポップロックバンド。昨年は「ライラック」がストリーミング再生数6億回を歴代3番目の速さで突破し、記録的な大ヒット。その勢いはとどまることを知らず、今年は史上初となる国内ストリーミング総再生数100億回を達成。今年は初の白組トリに抜擢される可能性も十分にあります。
三山ひろし「お岩木山」けん玉パフォーマンスでおなじみの演歌歌手。近年はけん玉世界記録挑戦が恒例となっており、マンネリ化している印象も否めません。これで出場記録を伸ばすというのも疑問ですが、今年も出場となれば、やはり世界記録挑戦を続けることになるのでしょうか…
M!LK「イイじゃん」スターダストプロモーション所属の5人組ボーカルダンスユニット。「イイじゃん」はTikTokを中心に流行し、今年を代表する楽曲に。
米津玄師「IRIS OUT」2025年12月23日に追加発表され、2024年(第75回)に続き、3回目の出場となりました。劇場版『チェンソーマン レゼ篇』主題歌「IRIS OUT」を初めてTVで披露されます。
RADWIMPS「賜物」
「いいんですか?」
「そっけない」
2025年12月5日に追加発表され、2019年(第70回)以来、3回目の出場となりました。『あんぱん』の主題歌となった「賜物」と、メジャーデビュー20周年を記念したメドレーを披露となります。

白組予想の結果

予想
順位
有力度結果アーティスト名
1◎出場Mrs. GREEN APPLE
2◎出場Number_i
3◎特別企画
で出場
氷川きよし
4◎追加出場RADWIMPS
5◎不出場山内惠介
6◎不出場藤井風
7◎出場福山雅治
8◎特別企画
で追加出場
星野源
9◎出場BE:FIRST
10◎出場サカナクション
11〇出場純烈
12〇出場郷ひろみ
13〇出場Vaundy
14〇不出場Creepy Nuts
15〇出場新浜レオン
16〇不出場ENHYPEN
17〇不出場timelesz
18〇不出場Snow Man
19〇不出場清水翔太
20〇出場ORANGE RANGE
21〇不出場サザンオールスターズ
22△不出場矢沢永吉
23△不出場BTS
24△不出場INI
25△不出場RIP SLYME
26△不出場Da-iCE
27△出場M!LK
28△不出場King Gnu
29△不出場AKASAKI
30△出場三山ひろし
31△不出場米米CLUB
32△不出場山崎まさよし
33△出場TUBE
34△不出場さだまさし
35△不出場山下達郎
36△不出場こっちのけんと
37△不出場Official髭男dism
38△出場&TEAM
39△不出場BEGIN
40△不出場ゆず
41△追加出場SixTONES
42△不出場ゴダイゴ
43△追加出場米津玄師
44△不出場SUPER BEAVER
45△出場布施明
46△不出場SUPER EIGHT
47△不出場離婚伝説
48△不出場辰巳ゆうと
49△不出場JO1
50△不出場嵐
  • 久保田利伸、back number、玉置浩二(特別企画)、堺正章(特別企画)はリスト漏れから出場。

不選出のアーティスト

昨年出場で、今年不選出のアーティストは以下の通りです。

  • 紅組:aiko、イルカ、HY、櫻坂46、椎名林檎、tuki.、Superfly、西野カナ、ME:I、TWICE、緑黄色社会、LE SSERAFIM
  • 白組:Omoinotake、Creepy Nuts、GLAY、こっちのけんと、THE ALFEE、JO1、Da-iCE、TOMORROW X TOGETHER、藤井風、南こうせつ、山内惠介
  • 特別企画:竹下景子・武田鉄矢・田中健・松崎しげる、B’z

10年連続出場となっていた星野源、山内惠介は残念ながら不選出(星野源は追加で特別企画にて出場)。特に山内惠介は、演歌界でもトップクラスの売り上げと人気を誇る存在だけに、この結果は驚きました。演歌というジャンルにとっても大きな節目であり、将来的には紅白から演歌が姿を消してしまう可能性すら現実味を帯びてきました。ただ、これも時代の流れといえるのかもしれません。

また、Superflyや椎名林檎といった常連アーティストも軒並み不選出。昨年のゆず不選出の流れを踏まえると、紅白は確実に世代交代の段階に入っているように見えます。しかし、周年イヤーの大御所は別として、今年の出場者を見渡すと、いわゆる“中堅層”が少なくなった印象も受けます。

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